藤沢市は12月27日、2016年に創設した「ロボット産業推進事業補助金」の対象として(株)ソーワエンジニアリング=弥勒寺=の事業1件を採択したと発表した。補助額は100万円。
事業名は「歩行補助・歩行支援装置量産化のための試作開発」で、脳血管疾患などで歩行困難になった人に対し、機能回復トレーニングを提供する装置の試作開発を行うもの。
同社は、これまでに大学医学部・工学部の研究者らと連携し試作モデルを開発。すねの横に取り付けたモーターが足首を動かす補助をして歩行を支援する。今後は、製品化に向けて安全性や耐久性の実証実験を続け、生産技術の向上と製品の改良を行っていく。
同社は「製品化が実現すれば、小型軽量で使いやすいものとなる。患者の自発的な歩行を補助し、リハビリの機会も増え、効果も高くなることが期待される」と話している。
市産業労働課によると、同補助金は、医療関連分野や生活分野において使われるロボット開発の新事業展開を支援するもの。1年以上市内に事業所を置く中小企業が対象で、1件につき100万円(上限)を補助する。昨年8月から9月にかけて募集したところ3件の応募があり、専門家を含めた審査会で1件に交付を決めた。
市は15年から、ロボット産業を活性化させるプロジェクトに取り組み、研究会なども開いている。
同課は「補助金採択の第1号となり期待している。来年度は事業を拡大し、ロボット産業の普及に努めたい」と話した。
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