藤沢市用田に本社工場を構える株式会社ニッセイエコはコミュニケーションロボット「Pepper」がお経を読む「ロボット導師」を開発した。8月23日から東京で開かれていた「エンディング産業展」で数多くのメディアに取り上げられるなど注目を集めている。
ロボット導師はソフトバンクロボテックスの人間型ロボット「Pepper」が、葬儀や法事などの場で希望の宗派に合わせ読経するというもの。
同社グループに属していた故社員を供養する、春と秋の物故者慰霊祭で、同社のIT技術により案内係としてエントランスに設置されていた「Pepper」に読経させたことが始まりとなり、菩提寺が無い人や檀家の制度にとらわれたくないなど、葬儀に関する様々なニーズに応えられるのではないかと、今年3月から開発を続けてきた。
担当者は「手の動きと読経のリズム、声の抑揚を付けるのに苦労した。住職の監修で作成し、多くの話を聞けたことが励みになった」という。また、「産業展では、住職や葬儀屋、返礼品屋、その他業界の人々からいろいろな指摘を受けたので改善していきたい」と話した。
同社では、今後の取り組みとして基本的な運用方法としてロボット導師を寺院や住職へ貸し出すことを検討している。寺院に設置し、子どもたちに興味を持ってもらうことで檀家離れの歯止めになるのではないかと期待している。
独自の発想でサービス提供
医療用チューブなどのプラスチック成型を行っている同社。2000年から異業種の葬儀分野に参入し、ロボット導師以外にもITを使った葬儀サービスを提案している。
参列者が返礼品をその場で選択でき、葬家の負担を軽減する「電子芳名帳」や葬儀や法事に参加できない人もインターネットを介して、疑似参列ができる「ネット葬儀サービス」、他にもアバターの機能で祭壇の疑似シュミレーションをし、葬儀の内容と価格がわかる「アバター祭壇」なども開発している。
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