大型の台風21号の影響で、江の島が10月23日未明から朝にかけて高潮の被害に見舞われた。けが人はいなかったが、岩屋の洞窟は浸水により入場不可となり、道路が冠水するなどの被害が生じた。
台風が関東に接近した22日深夜は満潮と重なり、海に囲まれた江の島は暴風雨に加え、高潮が発生した。早朝から午前9時ごろまで膝上ほどの浸水が発生し、電化製品や家具などに被害を受けた飲食店もあった。
ヨットハウス向かいの江の島かもめ駐車場では、高波による浸水でアスファルトが広範囲で剥離し、敷地内にあった複数の五輪用のコンテナはフェンスを突き破って道路まで流された。また、ヨットも数多く流され、損壊した。
島と国道を繋ぐ車両用の「江の島大橋」と、歩行者用の「江の島弁天橋」は波で流されてきた木や砂の散乱により、一時通行が困難な状態になった。
南部の観光施設岩屋の洞窟や稚児ヶ淵では、橋の欄干や階段の石畳、洞窟入口の料金所などが流され、立ち入りが禁止されている。2年前にリニューアルされたレストハウスもトイレのドアが波で破壊された。
市観光シティプロモーション課によると、現在島内の整備が急ピッチで進められているが、岩屋の洞窟などの復旧のめどは立っておらず今後、全体の被害状況を調査した上で閉鎖期間を決定するという。島内で土産物屋を営む二見将幸さんは「消防団などのポンプ車が出動し、浸水家屋の排水にあたっていた。幸い人的被害はなかったようだ」と話した。
そのほか、島内や片瀬地区、遠藤や獺郷、打戻などでも23日の未明にかけて停電が発生した。市危機管理課によると24日現在、この台風によるけが人と死者の報告は受けていないという。
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>