湘南工科大学電気電子工学科の成田知巳教授研究室は、落雷位置標定ネットワーク装置「Blitzortung.org」(ブリッツ)の受信局を同大屋上に日本で初めて導入した。
ドイツの大学教授らが開発した同装置は、落雷で放射される電磁波をセンサーでとらえ、方角や時間差から落雷があった場所を測定するもの。製造コストは低いが、精度は極めて高く、3つ以上の受信局があれば、より正確に判定できるという。米国や欧州、オセアニアですでに約800局展開されているが、アジア圏では香港、タイにそれぞれ1局のみ。今回、同大をはじめ、東京都内に2カ所と埼玉に設置したことに伴い、アジアやオセアニア圏での落雷標定が可能になったという。
成田教授らは、ドイツから取り寄せた電子部品を一から組み立て、足りない材料は秋葉原やホームセンター、百円ショップなどで揃えた。「落雷による経済損失は膨大な上、日本でも年間、落雷の死亡事故は10件以上発生しているので、防災・人身災害防止に役立てられれば。また、雷を同時に伴うゲリラ豪雨や竜巻の発生も直前に予測できるので、避難などに活用できる」と話す。
これまで日本では、電力会社や気象会社のシステムを通じて、落雷地点を確認することができたが、詳細データの取得には多額の費用がかかっていた。
ブリッツのリアルタイム情報は、ホームページ【URL】LightningMaps.orgで無料公開されている。
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