三浦半島のクラフトビール醸造所(ブルワリー)が集結する「CRAFT(クラフト) BEER(ビール) FE(フェ)S(ス)」が3月9日(土)、長井海の手公園 ソレイユの丘で開催される。同園と三浦半島ビアフェス実行委員会の共催。市内で専門店の出店も相次ぐ多種多様なクラフトビールを横須賀の新名物として打ち出し、地域の魅力発信や地場産食材の活用につなげていく。
市内外からの誘客促進
クラフトビールとは、小規模の醸造所によって製造されたビールを指す。「工芸品(クラフト)」と同様に、原料や発酵の仕方など職人のこだわりが味や見た目に色濃く反映されるのが特徴だ。日本では酒税法改正後の1994年から観光地の土産品「地ビール」として広がりを見せた。昨今は醸造家の試行錯誤による味や品質の向上で、全国各地で作られるようになり、現在国内の醸造所の数は800を超えるという。
市内ではこの1年で久里浜、中央、浦賀にクラフトビール専門店がオープン。三浦半島の7つの醸造所が出店する同フェスでは、各店のこだわりをその場で飲み比べることができる。
「個性が魅力」
参加店の一つ「GRANDLINE BREWING」(小川町)の大西隼人オーナーは、「同じ原料で同じ作り方をしても違う味になる。作り手により変化する味わいが多くの人を惹きつけている」と醸造家の個性が出るクラフトビールの魅力を語る。
海と山と街が共存し、国際色も豊かな横須賀を「無数の種類があるクラフトビールの多様性とマッチする土地」と話す大西さん。原料に地元産の食材を使うことで、「横須賀の魅力を外部に発信するツールにもなるのでは」と地域活性にも期待する。
新たな名物へ
昨年は近隣地区の伝統芸能に着目したイベントを開催するなど、「西海岸の観光拠点」として横須賀の魅力を伝える施策を展開してきた同園。イベント企画担当者はフェス開催について、「クラフトビールを三浦半島の新たな文化・名物として発展させていくために、今後も続けて開催していきたい」と意気込みを見せる。
会場はBBQ広場。午前11時から午後5時30分まで。入場無料。
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