掲載号:2008年11月27日号
○…「芸術文化に力を入れている人やそれを求めている人が多い」。館長就任から約2ヵ月、栄区の印象を語る。「芽を摘まないように、前館長の考えを踏襲しつつ、徐々に自分の形に移行していきたい」。社会人になった時から、その場その場を一生懸命に過ごしてきた。「与えられたものをどうしたらより良くできるか」を常に考えて行動に移すという。「『このホールにきて良かった』と来場者から言われる施設を目指したい」と志は高い。
○…高校時代、柔道部に所属する傍ら、演劇部に裏方として参加した。そこで照明に興味を持ち、電気関係の専門学校に進学。芸術に関わることが好きだったこともあり、卒業後は照明技術者として「リリス」の指定管理者の1つである(株)共立に入社した。オリビア・ニュートン・ジョンなど著名なアーティストのツアーにチーフオペレーターとして同行し、照明で舞台に華を添えた経験もある。1989年の「横浜博覧会」以降は照明を離れ、施設マネジメントや指定管理者のプロポーザルに従事してきたが、今でも照明には自然と目が向く。ホリズントがなく、照明による光と影の演出が難しいリリスのステージ。「スタッフが一生懸命工夫をしている姿は見ていて楽しい」と笑顔。現場を温かく見守っている。
○…「遊ぶことが大好き」。時間があれば練習場でゴルフクラブを握り、月に1度はコースに出る。「ゴルフが先か飲みが先かで…」と苦笑い。飲み屋で知り合った人がゴルフ仲間になることもあるという。目下の目標は「スコア70台でラウンドすること」と、“遊び”とはいえ、その腕前はなかなかのものだ。
○…「リリスに来た人には最高の笑顔で帰ってもらいたい」。そのための具体策は頭の中で練っているが「まだ口には出せない」と笑う。「ゆくゆくは館長としてプロデュースなどもやっていければ」。これからの手腕が楽しみだ。
2016年6月16日号
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