「ありがとう上の台中」 卒業生4329名の思い胸に
「この校舎には、ぼくたちの思い出が詰まっている」「本気で泣いて、心から生きた日々がここにあった」―と感極まり、涙を堪えて話す生徒。
昭和55年、鴨居地区の人口増加に伴って誕生した上の台中学校が、3月31日に閉校、31年の歴史に幕を下ろした。25日に行われた閉校式では、在校生・保護者・地域の関係者をはじめ、卒業生などが参加。生徒らが学校への思いと感謝の言葉を次々に綴り、最後となる校歌の合唱で式を締めくくった。
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鴨居中学校から分離・新設された同校だったが、昭和61年をピーク(830人)に生徒数が減少(昨年度は133人)。小規模校として「顔の見える教育活動を行ってきた」と宮本里美校長は話す。
平成21年8月、鴨居中学校との統合が決まり、両校では生徒・教職員・PTAそれぞれがこれに向けて、協議を進めてきた。新2・3年生は5日から鴨中生として新たなスタートを切る。
閉校後の学校施設の利用法については未定だが、今年度に関しては体育館とグラウンドは、部活での利用や地域開放を予定している。ちなみに、この校舎は「いきものがかり」の『SAKURA』のPVで使用されている。校舎の姿は桜と共に、映像で残されていく。思い出は心の中に、永遠に―。
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