場外車券場 設置計画が浮上 中央駅前に「(仮称)サテライト横須賀」
京急横須賀中央駅そばの商店街「若松マーケット」の一角に競輪場外車券売場「サテライト」の設置計画が浮上している。今月初旬、開設を目指す民間事業者が地元町内会に初の説明会を実施。周辺対策などを含め、事業の概要を話したという。公営ギャンブル施設の設置をめぐっては、どの地域でも活性化への期待と風紀悪化の懸念が渦巻く。横須賀のケースでも同様の物議を醸しそうだ。
事業者「来秋に開設したい」
計画地は若松町3丁目の諏訪神社前で、以前はパチンコ店が営業していた3階建てのビル。大阪に本社のある(株)OTBジャパン(杉野武志社長)が設置を目指している。同社は公営ギャンブル施設開設のコンサルティングなどを行っているが、今回は事業者となって運営も手掛けるという。すでに現地法人(株)OTB横須賀を立ち上げており、来秋のオープンをめざしている。
競輪場外車券売場は「サテライト」の名称で、全国61ヵ所(平成23年7月現在)に開設されている。レースを映す大画面や観覧席を設け、その場で車券を購入できるほか、払い戻しも受けられる。施行管理は競輪開催の地方自治体となるが、多くは業務委託を受けた民間事業者が運営を行っている。県内では、横浜市中区桜木町に「サテライト横浜」がある。
計画を進めているOTBの杉野社長は、「横須賀は全国で最小規模を想定している。来場者数の予測も1日約780人と他の施設の半分以下。警備の確立や清掃巡回の実施などで周辺環境の保全には万全を期す」と説明。地元商店街への協賛やイベント支援にも積極的に関与していくなど、地域との協調体制を打ち出していく考えも示している。
一方、意向を伝えられた地元若松町内会の男性は「商業者とそれ以外の人とで様々な意見が出てくるだろう。現時点ではなんとも言えない」と明言を避けた。
OTBでは、来月には学校関係者や周辺住民などに対象を広げて、説明会を開いていくという。
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