全国高校女子駅伝で6位に入賞した白鵬女子高校でキャプテンを務める 秋山 桃子さん 湘南鷹取在住 17歳
エースは成長の途上
○…京都・都大路を舞台にした全国高校女子駅伝。各校のエースが凌ぎを削る”花の1区”で粘りの快走を見せた。トップとは1秒差の4位で次走者へタスキをつないだ。レース前に監督から受けた指令は「トップの背中が見える位置で帰って来い」。期待を上回る結果でレースの流れを作り、県勢初となる6位入賞の原動力となった。
○…長距離は走った後の達成感が魅力だと思っていた。ところが今回、トップ集団と競り合う中で「苦しさの中に楽しさを感じる初めての感覚を味わった」という。ライバルの息づかいが聞こえてくるような至近距離での接戦。「相手もきついはず。絶対に負けたくない」。ラスト200mで足が動かなくなったが、自分を待つチームメイトの姿が見えた瞬間、身体の奥底から力が涌いてきた。「これがタスキの力なんだ」
○…本格的に陸上に取り組んだのは高校に入学してから。卓越した走力を持ちながら鷹取中時代は指導者もなく、父親と「陸上っぽい」練習を行うだけで全国に挑んでいた。県の代表メンバーに選ばれて参加した練習会では、「ウォーミングアップは本番前に疲れちゃうからやらない」と発言し、コーチ陣をあきれさせたという冗談のようなエピソードもある素人だった。それが2年間の陸上漬けの生活で、意識も技術も飛躍的な進化を遂げた。
○…カラオケやファッションなど刹那的なものに興味は向かない。「本気でやらないと何も得られないし、努力を積んだ先の達成感や満足感を選びたい」と、それはもうアスリートのコメント。1日24時間走ることばかりを考えているという。学校から帰宅後、練習日誌を書くために机に向かう。過去のページを捲ると今の自分の成長を実感できる。「練習の蓄積がない分、まだまだ力を伸ばせる。そんな気がしています」
|
|
|
|
|
|