浦賀川間地区 二千戸超のマンション計画 ホテルやチャペルも併設
西浦賀の住友重機械工業の川間工場跡地で、大規模な開発計画が行われることがわかった。11月の市議会本会議で明らかになったもの。
計画地は浦賀駅から南に約2Kmのところにある川間地区。浦賀病院の先に位置し、市指定史跡の「燈明堂跡」が東側に隣接する。面積は約8ヘクタール。コーヒー事業や不動産開発を手掛けるユニマットグループが事業主体となり、高齢者を対象とした分譲マンション6棟や一般向けの分譲マンション2棟(計2506戸)などを建設する。ほかに飲食施設や宿泊施設、クラブハウスなども入る予定。会員制ホテルやチャペルなど、リゾートを意識した計画となっている。吉田雄人市長は答弁で「ユニマットグループから直接土地利用について提案を受けた」と説明しており、市としても「浦賀地区再開発の起爆剤として前向きに協力していきたい」と期待している。
同計画地は、ユニマットグループが住友重機械工業から既存のヨットハーバーも含め買い取った土地。1993年に市から開発許可を得ており、2001年に「ヴェラシス浦賀」などのマンションが建設された。その後、10年以上にわたって工事が中断していたが、このたび「川間リゾート開発計画」として内容を変更しての事業再開となった。
地元出身の渡辺光一市議は「ようやく動き出したという印象。新しい複合施設と、浦賀ドックの歴史的な雰囲気がうまく融合すれば、また賑わいが戻ってくるだろう」と期待感を示した。
開発地区は駅から約2Km離れているが、複合施設の建設が地元商店に与える影響に注目が集まっている。浦賀商店街(浦賀商友会)で雑貨店を営む店主は「人の流れが駅まで続き、商店街の利用客増加につながれば。この勢いで駅前の浦賀ドック跡地の土地活用も進展するよう市には期待する」と話した。
着工は早ければ来年6月から。2年間で1工区ずつ竣工する計画で、すべての工事が完了するのは平成34年の予定。
|
|
|
|
|
|