日本海軍史上最大スケールの戦艦でいまなお、歴史・軍事マニアには圧倒的な知名度と人気を誇る「戦艦大和」をバーチャル空間で再現するユニークな試みが1月24日(土)・25日(日)の両日、稲岡町の記念艦三笠で行われる。特殊装置を使った仮想展示で実物大の艦船を観閲することができる。都内でゲーム開発会社を営む男性クリエイターが企画した。
「戦艦大和バーチャルリアリティ復元計画」と題したプロジェクト。インターネット上で制作資金を募るクラウドファンディングを活用し、賛同者から220万円(1月14日現在)を超える支援協賛を集めて実現にこぎ着けた。
細部にこだわった実物大の動く大和の再現は、”オキュラスリフト”と呼ばれる仮想現実を映し出す技術を用いて行う。専用のゴーグルをかけて中をのぞくと立体で作られた世界が広がる。「既存の眺めるCGとは異なり、創りだされた世界の中に自分が存在しているかのような感覚を味わえる」と開発担当者。当日は仮想空間の中の駆逐艦雪風に搭乗して、戦艦大和や空母赤城を眺める。
復元プロジェクトは進行途中であり、今回は”試験航海”となる。2月9日(月)まで支援協賛を募集しており、300万を集めると主砲内部構造の作成、400万円で対空射撃訓練シーンなどを実現することができる。
三笠で行われる観閲イベントは両日、午前9時から午後4時半まで。三笠の観覧料金のみで体験できる。
【戦艦大和】1941年就役の大和は全長263m、全幅38・9mで艦載砲として史上最大の46cm(18・1インチ)砲を9門搭載した巨大戦艦。1945年に沖縄に上陸した米軍に応戦するために出撃したが、鹿児島県の坊ノ岬沖で米軍機の攻撃を受けて沈没した。
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