追浜駅から徒歩10分、追浜2丁目の谷戸に、大学生が手掛けた「シェアハウス」が完成した。
関東学院大学人間環境学部をこの春卒業した、工藤達矢さん・佐藤勇希さんが立ち上げた「KGU空き家プロジェクト」。追浜地域の空き家調査を発端に、借り手の居なかった空き家を改修し、学生たちのシェアハウスに再生させる事業を始めていた。今月4日には関係者を招いて「お披露目会」を開き、6日から同大学で建築を学ぶ2年生3人が暮らしている。
若者のアイデアに期待
今回の改修したのは、築40年の木造2階建て。間取りを変更し、ウッドデッキも新たに設けた。学生たちは、1月末から工事に着手。壁をペンキや珪藻土で塗り直し、造作家具を製作するなど専門家の指導を受けながら作業を進めていた。「大家の宮内さん、建設会社さんに助けられた。完成して終わりではなく、地域貢献の視点で活動を継続してほしい」と工藤さん。プロジェクト指導者のひとり、同大学の兼子朋也准教授(人間環境デザイン学科)は「学生たちの研究テーマが具体的な事業につながった。今後も街に出て、町の課題解決にアイデアを巡らせてほしい」と話す。追浜2丁目平和会の斉藤博会長も「高齢化が進み、中間層が少ない地域。学生たちの若さで、この町を盛り立ててほしい」と期待のコメントを発している。
プロジェクトでは、新年度に入り約15人で活動。「追浜だけでなく、横須賀の活性化に学生ができることを考えたい」と新代表の近藤樹矢さん(4年)。今後は居住者も含めて町内会へも継続して参加するほか、地域活動の拠点として、シェアハウスを活用していく。
今回の事業では谷戸地域の居住推進策として、横須賀市が改修費用の一部を助成、学生に対する家賃補助も行っている。
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