今月22日から岩手県で開催されていた第45回全国中学校バスケットボール大会で坂本中が3位に輝いた。市内勢初、県勢としても29年ぶりのメダル獲得に指揮を執った瀬川大樹ヘッドコーチは「悔しさもあるが、それよりもチーム全体にやりきったという充実感がある」と大会を振り返る。
因縁の相手に一点差勝利
3チームによる予選では全チーム1勝1敗で並び、辛くもゴールアベレージ(総得点/総失点)の差で決勝トーナメントへ。続く準々決勝の相手は同じ神奈川の相模女子。昨冬と今夏に行われた県大会で2回とも決勝でぶつかり、対戦成績は1勝1敗の五分。手の内を知り合う者同士の戦いは、第3ピリオド開始直後に、U-16日本代表候補の奥山理々嘉(りりか)選手が5回目のファールで退場。リードされて迎えた後半を、絶対的エース不在で戦う苦しい展開となったが、チームに動揺はなかった。キャプテン池田沙紀選手を中心に攻撃を組み立て、逆転、最後は1点差を守り切った。「あの時の経験が生きた」と瀬川ヘッドコーチ。先月の県大会も、奥山選手が体調不良で満足に試合に出られない状況ながら優勝。エースの欠場がチーム力の底上げにつながっていた。
準決勝では関東大会で敗れた所沢山口(埼玉)にリベンジを誓い、挑んだ。残り30秒で1点差まで詰め寄ったが、惜しくも敗退した。
今回の坂本中の躍進について、県中体連のバスケットボール専門部長を務める鈴木千秋教諭(神明中)は「神奈川勢として歴史的な快挙」と祝している。
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