世界で活躍できる科学者・技術者を養成する全寮制のインターナショナルスクール(私立高校)を横須賀市内に新設する計画が持ち上がっている。都内で学習塾を経営している若手起業家などが発起人となって、2020年開設の目標を掲げて準備を進めている。理科系科目に重点を置き、全授業を英語で行うなどの特色ある教育カリキュラムを用意。国外から留学生も迎える。開設場所に関しては「適地を探している段階」(発起人)で、300人規模の生徒の受入れを想定しているという。
全寮制で授業は英語
新校の開設をめざしているのは、「International School of Science設立プロジェクト」(略称・ISSJ)。都内に4校ある学習塾ロジムの創業者である野村竜一氏を筆頭に、元NHKアナウンサーの堀潤氏などが発起人に名前を連ねている。
理科系科目を中心に、プレゼンテーション能力や国際的なコミュニケーション能力の向上を重視した授業を行う方針。多国籍な生徒が机を並べる環境を想定しており、一定水準の英語力は必須とするなど、エリート育成の色彩が強いのが特徴だ。
このほかに男女共学で全寮制とすることを検討しており、校内または近接地に施設を設ける。生徒数は1学年100人とし、全校で300人規模を将来構想としているが、開設時は50人程度の少人数編成でスタートする考え。
同プロジェクトでは昨年に続いて、8月3日(水)から1週間の日程で「サマースクール」と銘打った宿泊型短期教室を横須賀リサーチパーク(YRP)で開講。学習プログラムの検証の場とする。料金は15万円となるが、50人の定員はすでに一杯。参加者の内、3分の2は外国籍の生徒が占めているという。
横須賀を開設予定地に選んだ理由を野村氏は「米海軍基地があり、国際的な都市イメージが確立されている。開国の歴史など、新しいものを受け入れる文化も根付いている」とコメントしている。
横須賀市も今年度の事業計画に「インターナショナルスクール誘致」を盛り込んでおり、調査・研究費として約22万円を計上。英語コミュニケーション環境の充実化は吉田市長の肝いり施策のひとつであり、今後なんらかの動きがありそうだ。
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