県が進める都市計画道路「久里浜田浦線」で、未整備だった衣笠工区の約1・2Kmが9月末に開通する見通しだ。三浦縦貫道衣笠入口から平作3丁目までつながり、久里浜方面から横須賀インターチェンジ(IC)へのアクセスが飛躍的に向上する。衣笠十字路や池上十字路の慢性的な渋滞も緩和される。管轄する県横須賀土木事務所では、開通を祝うセレモニーも計画している。
「久里浜田浦線」は、久里浜港を起点に田浦地区の国道16号線まで約12・7Kmを結ぶ整備事業。1993年に着手され、久里浜の大浜交差点─三浦縦貫道衣笠入口6・2Kmと平作3丁目─横須賀ICの約3Kmはすでに供用されている。
残る衣笠工区は2008年に整備が始まった。当初は2011年の開通を予定していたが、軟弱地盤に対応するための工法見直しや希少種であるトウキョウサンショウウオの生息が確認されたことで工事に遅れが生じた。今年初めには供用開始を3月末としていたが、これも延期されていた。
地域住民にとっては待ち望んだ開通だ。3年後にスマートICの設置も進んでおり、交通の利便性が向上する。
県土木横須賀事務所では、工事費用の総額を約380億円とはじく。ただ、横須賀IC以北、最終地点となる田浦までの延伸計画は具体化されていない。
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