「事業計画を作って株式会社を設立し、販売を手掛けて決算書類を作成」―。中高生を対象にした、疑似起業体験プログラムが企画されている。ヨコスカバレーの主催で、舞台となるのは11月に三笠公園で行われる「よこすか産業まつり」の出店ブース。「市内の中高生に、本物のビジネスを体験してほしい」と参加者を募っている。
起業支援や企業誘致、学生へのICT教育などを手掛ける市内企業等で組織する、ヨコスカバレー構想実現委員会。その中の専門チーム「起フェスユニット」は、中高生を対象にした起業体験の提供を主な事業としている。
士業専門家が支援
「こども起業体験」の実践舞台となるのは、産業まつりの模擬店。参加者は6人でチームを組み、内容や販売プランなどのビジネスアイデアを練り、事業計画を作成する。飲食物販やワークショップなどを想定しているが、「実現可能か、楽しんでもらえるものか、収益がとれるか―など経営者目線で」と運営に携わっている飯田一弘さん(ミテモ株式会社)は話す。
計画が固まったら、投資家役に対して出資を募り、疑似的な株式会社を立ち上げる。仕入れや商品開発を経て、11月11日・12日の本番を迎える流れ。終了後は「損益計算書」「貸借対照表」などの決算書類を作成し、株主総会を開いて出資者に分配。会社を解散し、プログラム終了となる。帳簿の記入など一連の過程を体験する中で、司法書士や公認会計士、税理士などの専門家からアドバイスも受けられる。
主体的な学びの場
模擬店出店で、「働く・稼ぐ」だけでなく、経済の仕組みについて理解を深めることが目的。教育現場で、主体的に考え仲間と協力しながら課題を解決していく学習法「アクティブ・ラーニング」が注目される中、「ゼロから計画を立ち上げ、事業戦略や書類作成など生きたビジネス体験を通して、思考力や判断力を育んでほしい」と飯田さん。また、チームとして事業に取り組むことから、社長役や開発・営業担当など、自分に向いている働き方やコミュニケーション力を学ぶ機会にもなるという。
参加対象は、市内または近隣に在住・在学の中高生。参加無料だが”持ち株”として投資金1人1千円が必要(終了後に返還予定)。全日程(6日間)の参加が必須で、事前準備は10月14日・15日・22日の午前10時から午後5時、会場は汐入駅前の産業交流プラザ。産業まつりに2日間参加し、11月19日に決算など総括を行う。
事前説明会を9月9日(土)午後1時から同プラザで開催。グループの参加も可。詳細は運営事務局【電話】03・3518・0611
|
<PR>
横須賀・三浦版のトップニュース最新6件
|
紙面から振り返るヨコスカ・ミウラ202412月20日 |
|
|
|
|
|
<PR>